2011年1月31日月曜日

Pファンクは盆踊りである

何度かビルボードではライブを観てきているが、Pファンクのライブはステージの上も異質なら、客席も異質なものを感じた。
自分の知り合いが多数含まれるが(笑)、星型メガネの人、ジョージみたいなエクステンションをつけた人、公演開始してシャボン玉飛ばして店員に怒られてた人などなど。
ジャンルは違うが、グレイトフル・デッドとファン(デッド・ヘッズ)のような関係性に近いかもしれない。

Pファンクのライブは一種の儀式のようなものだ。祝祭性がある。
客席との一体感が常にライブのテンションを左右するし、
ステージの上には不特定多数とでもいうべき人数が常に出たり入ったりしている。
その中にはライブで「絶対に踊らない!」と宣言し、盛り下げようとする役(サー・ノウズ)もいる。冷静に考えれば、ステージ上に盛り下げるための人物がいるというのは凄いことじゃないだろうか。

そして集団での演奏という点では、サン・ラのアーケストラや、FELA KUTIのバンドの雰囲気がとても近い気がする。日本だったら何だろう?盆踊りとか意外と近いかもしれない(笑)。
そう、Pファンクは盆踊りである。

演者と聴衆(踊り手)を結ぶリズムがあり、どんどんお囃子が入れ替わる。
コミュニティの結束を強める目的を持っている。
その日は皆、少し解放的になれる(笑)・・・。

Pファンクのライブは基本、とてもコミカルにデフォルメされているがそこには一種の批評精神がある。
これは演奏をしているメンバーが意識しているか疑問だが、少なくともジョージ・クリントン本人の頭の中にはしっかりと考えがあると思う。
その批評の対象とは自分たちを取り巻く身近な世界であり、文化だ。

ストレートな政治的メッセージで批評をするのではなく、
マザーシップの降臨や踊らないと宣言するサー・ノウズとの対決、そしてファンカデリックで体現されている「ファンクの合衆国」など、いずれも暗喩的な表現で社会や文化を批評しているのだ。

「活きた」表現だと僕が思う音楽や表現は、必ずそこに批評精神がある。
つまり芸術とかアートの領域にとどまるのではなく、伝えるべきメッセージとコンセプトがあり、
それが有効なものこそが活きている表現だと思う。

この世界観が気に入るかどうかで、随分とPファンクへのハマリ度も変わってくる。
それ程ハマってなくても、彼らにはいい曲やヒット曲がいっぱいあって、それが彼らの知名度や収益を(間接的にも)支えているのだけど、一度ハマった人間は、むしろライブのあのダラダラとした雰囲気や、延々と続く祝祭にやられてしまう。
そしてどっぷりハマってしまった連中(自分を含む)は、二度と抜け出せなくなるというわけ。

たぶん自分も一生この人たちの音楽に夢中なままでいるのだと思った。

2011年1月30日日曜日

マザーシップに乗ってきた part2

こういうのは勢いに乗って書かないと絶対ダメなので、
ジョージ・クリントン&パーラメント/ファンカデリックの来日ライブ2日目。

2日目はステージ上手側のほぼ目の前に陣取れた。
やはりビルボードはフロアに来ないと臨場感は味わえないと思う。
小粋なジャズのライブなら別かもしれないが、ソウル/R&B系のように、
客席とのコール&レスポンスだったり応酬が前提のライブでは、
やはり3F席のようなポジションは一種の疎外感があるなと思った。

昨夜との違いは、まさかの「(not just) Knee Deep」を演奏したことかな。
直前予想で、この曲を演奏するだけど最近は30分とか行くから、
やらないんじゃないかと思ってただけに、嬉しい予想外というか。
しかも、ここ数年の中では一番コンパクトにまとまっていた。
それでも15分〜20分近くはやっていたと思うけど。

少し残念だったのは、この曲のエンディング「Rubber Duckie」のコーラスパート、
本来であればP-Nutの持ち歌なのだから、彼がフロントに出てきてもいいのに、
奥の方で(僕らのちょうど目の前の位置だが、ステージかなり奥)控えめに歌っている。
僕と芽芽ちゃんで盛んにP-Nutに
「歌ってくれ!アンタの出番だろ!」(Sing! Your Turn!)
と声をかけて合図(笑)。
P-Nutもそれに気づいてくれたが、シャイに手を振ってくれただけだった。
その姿をみて、ふと往年のRay Davisを思い出してしまった。
78年のフラッシュライト・ツアーだったか、
メンバーに促されてリードを取るように言われるが「いや、オレいいよ」みたいなやり取り。
でもそんなシャイなP-NutやRayが僕は大好きだ。

終演後、ステージのマイケル・ハンプトンに声をかけて、
「マゴット・ブレイン演奏してくれえ!」と頼んでみた。
マイケルは済まなさそうな顔をして
「ごめん、もう営業時間が終わっちゃうらしいから」と返事。
もうちょっとゴリ押ししてみれば良かったかな。
最終日セカンドだから、時間を気にせず演奏してほしかった。

あと話は前後するが面白かったのは、Kendraの「Bounce To This」が始まって、
ジョージがバンドに音を静かに!という指示を出したところ。
下手側でギターを弾いていたビリー・ベースがそれに切れて、ギターを置いて
ステージを降りてしまった(笑)。
この人達、こういうやりとりをかれこれ40年近くやってるんだから、それもスゴいよなあ。
最後はちゃんとビリーもステージに戻っていたけど、
比較的ジョージに従う最近のメンバーと、
言う事聞かない古参のメンバーとが居るって、なんか面白かった。
マイケル・ハンプトンも古参のメンバーなんだけど、ジョージの指示を微妙にスルーしつつ、
ビール缶でスライドギターみたいな事して遊んでたり(=つまりマトモに演奏してない)、
うまくそういうのをかわすタイプと、流せずにカッとなるタイプと、色々いるのね、きっと。

2日目セカンドは「Flashlight」が無かったので、
正直あまりSir Noseの出番がなかったのは少し残念ではあった。

なんだかんだで2回のPファンクライブを大満喫したが、
あえて苦言を呈するなら、やはり1公演¥16,000は高いと思う。
くらべるのは酷かもしれないが、10年前は¥10、000で4時間とかぶっ通しでやってたのだから、
ああいう本来のPファンクライブをもう一度体験したい。

とはいえ、日本のイベンターやプロモーターがこの手のアーティストに対してかなり保守的になっている中で、
頑張って来日公演を実現してくれたビルボードは素直に偉いと思う。
ビルボードでライブを観る度にアンケートに呼んでほしいアーティスト欄に
「Pファンク」と書き続けたのは、僕だけではないはずだ。

Pファンクのメンバーも、必要性のないラッパーやバイオリニストみたいな人が居なくなり、
5年ぐらい前のメンバーよりはスッキリしたが、
ブラックバードやホーンセクションなど、本来居てほしいメンバーが不在(脱退もある)なのは寂しい。
メンバーの構成をもう少し考えてもいいように思った。そうすれば身軽になる分、
こういうライブオファーも増えるんじゃないかと思ってしまう。
まあ、彼らもツアーをして食べていかなくてはならないし、
そもそも大所帯である事こそがPファンクたる意味もあるので、
なかなか簡単に編成を変えることは出来ないだろうけど。

ジョージも今年で70歳になるが、元気な姿を見せてくれた事は嬉しかった。
また是非来日ライブをやってほしい!
そして次は・・・・久々の新譜をリリースするブーツィーかな!?

マザーシップに乗ってきた part1

ジョージ・クリントン&パーラメント/ファンカデリックの来日ライブに先週の金・土と二日続けて行ってきた。

前回の来日は2009年の「東京ジャズ」、そしてその前が2002年のフジロックだから、
単独来日としては12、3年ぶりということか。
(2005年ぐらいにはジョージが”来なかった” オリジナルP来日もあったけど)

1日目は4Fからの観戦で、かなり遠くから観てる感じでしたので、
冷静にセットリストをメモしながら観てた。
2日目はFREEFUNKクルーやうちの奥さんと一緒にかぶりつきで観たので、
とても冷静にはなれなかった(笑)。

以下、1日目のメモを元にライブレポ。

オープニング、ドラムのKashが客席を煽る。" We Want The Funk"コール
1曲目 「Bop Gun」からスタート。
この数年の定番オープニング。Steve Boydは伸びのある声で、この曲がよく似合う。
欲を言えばやはりホーンセクションが欲しい。
途中でSir nose登場!いつもの白いピンプスーツを着用、客席を「盛り下げ」ようとする。

2曲目というか、そのままメドレーで「Gamin' On Ya〜Undisco Kidd」へ。
ドラムはFoleyにバトンタッチ。黄色い消防士みたいなパーカーかぶってる。
ここでP-Nut Johnson登場。彼が登場すると客席の一部が
ジョージと勘違いするのがもはやお約束。本人も多分それ狙ってる(笑)。
後半はBelita Woodsの見せ場。
そして意外と地味に、かなり地味に(笑)ジョージ・クリントン登場!
カラフルなエクステンションも取ってしまい、1978年ツアーの頃のような赤いベレーを被っているので、皆一瞬わからなかったかもしれない。

3曲目「Red Hot Momma」
マイケルハンプトンギターきた!ベースはビリー・ベースにバトンタッチ。
前回の来日でも演奏された曲だが、やはりギターはマイケルでなくては。
あまり長尺のジャムに突入することなく、エンディングまでバッチリ決めて演奏。

4曲目「Flashlight」
ここでSir Nose再登場。
途中、Pファンクとしては珍しいが、少しだけお揃いの振り付けあり、
ジョージ含めフロントのボーカル陣が並んで踊る。

Dannyのシンセ・ソロいって、その後Sativa (ジョージの孫だっけ)登場してそのまま
Something Stank I want some、Hard as a steelあたりを挟むのはここ数年の定番。
そしてまた「Flashlight」に戻り、大団円!
マザーシップが降りるイメージかな。

その後「Rumpofsteelskin」のリフを軽くやりながら、Kendra Fosterの出番。
5曲目「Bounce To This」
定番の曲だけど、かなりテンポを落としてちょっとジャジーな雰囲気に。
その後、再びBelitaがリード・パートへ。
そしてなんとメンバー紹介!
コレは初めてみた(笑)。

6曲目 「Give Up The Funk」
やはりこの曲で締めくくりか。
ホーンの不在はやはり寂しい。キーボードのDannyが健闘をするが、
この曲ってホーンリフとシンセストリングの絡みが重要なんだよね。

そして、メドレーというか、
定番の流れで「Night of the thumpasorus people」
Clipが少し時間を気にしてか、途中やや無理矢理カットアップして、
「ガガグガー」のコーラスへ。
前回の来日時は「Up For Downstroke」へのメドレーぽかったから、
この終り方をしてくれるのは嬉しい。
これで本当の大団円!
後はアンコールあれば「Atomic Dog」とかかな?という雰囲気。

で、間髪入れずにまさかの
7曲目ラストは「Maggot Brain」!
ライブ前半、マイケルのギターアンプもしくはエフェクターがかなり不調で、
機材トラブルで急遽セットリストを変えたのではないかと思う。
それ故の曲順チェンジだろうが、
この曲で最後とは、まるで昨年のFREEFUNKのライブじゃないか(笑)。
何か悲しい事でもあったのか!?

テンポは少しだけ早めだけど、マイケルのギターがおしゃれな六本木ビルボードに鳴り響くのは痛快。勿論ベースはビリー!!

という事で、トータル80分前後のライブ。
Pファンクもこういうショーが出来るようになったという事かと実感。

初日のライブを観て思った事のメモ
●Pooh Pooh Manとか居なくなって、構成がすっきりしたのは好感
●冷静に考えるとSir Noseは「盛り下げ」役、ステージに盛り下げ役が居るってスゴい発想
●Kendraはカワイイ
●ビルボードで色々ライブを観てるけど、Pファンクの客層は明らかに”何か違う”(笑)

2日目の事も書きたいのだけど、ちょっと長くなったのでまた改めて。

写真は開演直前のビルボードの写真。
演奏中はさすがに撮影できないので、写真はこれのみ。



George Clinton & Parliament / Funkadelic
personnel...(ビルボードのHPより)

ジョージ・クリントン / George Clinton(Musical Director/Vocals)
スティーブ・ボイド / Steve Boyd(Vocals)
ポール・ヒル / Paul Hill(Vocals)
ウィリアム"クリップ" ペイン / William "Clip" Payne(Vocals)
ロバート"ピーナッツ"ジョンソン / Robert "P-Nut" Johnson(Vocals)
ベリータ・ウッズ / Belita Woods(Vocals)
マイケル"キッド ファンカデリック" ハンプトン / Michael "Kidd Fukadelic"Hampton(Lead Guitar)
ライジ・カリー / Lige Curry(Bass/Vocals)
フランキー"キャッシュ"ワディ / Frankie "Kash" Waddy(Drums)
フォーリー / Foley(Drums)
ウィリアム“ビリー ベース” ネルソン / William "Billy Bass"Nelson(Bass)
カルロス"サー・ノーズ" マックマレイ / Carlos"Sir Nose"McMurray(Dancer)
ションダ・クリントン / Shonda Clinton(Rapper)
アムカ / Amuka(Vocals)
シャウナ・ホール / Shaunna Hall(Guitar)
ダニエル・ベッドロジアン / Daniel Bedrosian(Keyboard/vocals)
ケンドラ・フォスター / Kendra Foster(Vocals)

2011年1月28日金曜日

子供たちは無限の可能性を秘めている

先日の1/23(日)、
国分寺の本多公民館で開催された
「見上げてごらん!ぼくらのまちにきらめく星を」
というイベントにバンドでの演奏で参加させてもらった。

お菓子や絵を描いたりするワークショップが朝から色々とあり、
こどもたちが、皆目を輝かせていた。
チョコレートや飴細工、クッキーで作品を作ったり、パンで人形も作ったり。
自分は観れなかったけど、JAXAの広報の方のお話もあったりして、
とても素敵なイベントだった。

イベントの最後、17:30ぐらいから30分程演奏。
FREEFUNK 1/2という事で、4人だけでの演奏だけど、
ベースにドラムス、ギターとサックスと、
バンドの体裁としてはしっかりした状態で、
こういう楽器や演奏を子供たちに観てもらえるのが楽しい。



演奏した曲は順に
「When You Wish Upon A Star」
「The Spirit」
「犬になれ!」
「見上げてごらん夜の星を」

そもそも演奏をリクエストされていたのは最後の坂本九さんのカバーだけだったので、
ここは思い切って、普段のライブでやっているようなファンクナンバー、
「犬になれ」とかをやってみた次第。

正直言うと、とても緊張をした。
でも皆さんに喜んでいただけたようだし、
前列の子供達は、初めて聴くドラムの大きな音に驚いて耳を塞いでいたけど(笑)、
それもまあ楽しんでくれてたという事で何より。

もう少し大きくなった時に、
「そういえばあの時、ヘンテコなバンドを観たな」と思い出してもらえれば、
してやったり。
最後に写真を一緒に撮影したときも、皆間近で観る楽器に興味があるように見えた。
そういう音楽のワークショップとかも面白いかもしれないなあ。

会場の雰囲気はこんな感じ


子供たちは無限の可能性を秘めている。
だから、こういうワークショップや、コンサートや、楽しい事は色々と
経験をさせてあげたいものだと、改めて思った。

主催の皆さん、スタッフの皆さんも、
本当にありがとうございました。
また機会あれば是非お声かけください。

2011年1月26日水曜日

So Many Things

先週末は色々と予定もあり忙しかった。

まずは何といっても、金・土とビルボードライブで観た、
ジョージ・クリントンのライブ。
元気そうなジョージやマイケル・ハンプトンを観れて良かった。

そして日曜は国分寺本多公民館でのライブ。
こちらはタイラー、遊佐っち、ウラッチに協力してもらいフリーファンク 1/2として、
4曲程をこども達の為に演奏。
これも楽しかった!

そして今週に入るけど、やはりビルボードライブで、
ファンテイジアのライブ。これは池上君、芽芽ちゃんと。

という事で盛りだくさんで、
どれもちゃんと書きたいのだけどなかなか時間が取れず。
でも必ず書きますので、少々お待ち下さい!

2011年1月22日土曜日

1/23(sun) イベント「見上げてごらん!ぼくらのまちにきらめく星を」出演します!

今宵は六本木ビルボードライブで、
ジョージ・クリントン&パーラメント/ファンカデリックを観て来た。
東京Jazzから1年半ぐらいの短いインターバルで来日が実現出来たのは嬉しい!
今回はマイケル・ハンプトンやビリー・ベースが居る。
ゲイリー・シャイダーは亡くなってしまったが、Pファンクは健在!だと思った。
明日の夜も観に行くので、レポートはまた改めて。

さて、こんどの日曜(あさって)は、国分寺の本多公民館でライブをやるのだけど、
これも楽しみ。
イベントは
「見上げてごらん!ぼくらのまちにきらめく星を」
というタイトルで、
お菓子作りや絵画などのワークショップをこどもたちのためにやるというもの。

前回の開催時にはウチの子供達と一緒にのぞかせてもらったけど、
こどもたちが目を輝かせながらアメ細工の様子を観ていたり、
ケーキ作りをみたりしているのが良かった。
基本的にはこどもたちのためのイベントだけど、
大人もけっこう楽しめると思う。

当初はテーマの由来である坂本九「見上げてごらん夜の星を」を、
ギターで演奏してほしいというようなオーダーだったのだけど、
どうせこども達の前でやるなら、バンド形式のほうが面白いだろうし、
テーマが「宇宙」っていうことなら、そりゃもうマザーシップ降ろすしかないでしょ、
とかどんどん一方的に盛り上がり、
結局FREEFUNKの有志3名+自分、つまりFREEFUNK 1/2というようなスモールバンド編成で参加させて頂く事になった。(自分、遊佐っち、ウラッチ、タイラー)

ずっと”ホームでの試合”が続いていたけど、
これは久々に”究極的なアウェイ”なので、その辺もやりがいのある点だ(笑)。
坂本九さんの曲はもちろん演奏するけど、
あまり媚びすぎずにオリジナル曲やなんかも演奏をしようと思っている。
で、皆に音楽を演奏する事の楽しさや、生のライブの面白さを残せればいいな。
果たして子供達は”ファンキー・チキン”を踊ってくれるかしら。

イベント自体は朝の10:00頃から17:30まで。
バンドの演奏は17:30から30分程を予定です。
勿論参加無料なので、国分寺に遊びに来がてら、のぞいてみて下さい!

イベント主催の方のブログはこちら

2011年1月10日月曜日

ギターアンプの話

ギターアンプといえば、ここ日本ではRoland JCだったりする。



確かにほとんどの音楽リハーサルスタジオ及びライブハウスに常備されており、
もはやギタリストにとっては定番だ。
自分もかなりの確率でJCを使う事が多いし、自宅に持っている小型アンプもJCだったりする。
なので長年フットエフェクターも同じRoland傘下のブランドであるBOSSのモノを使う事が多かったのだけど、
ここ最近それを変えるようにしてる。

別にJCやBOSSがダメってことではないのだけど、
なんていうか飽きちゃった部分もあるし、自分の出したい音が明確で、
それに応えきれない状態だな、と感じる事がここ数年続いた事もある。

昨年末も新宿Golden Eggに珍しくMESA Boogieの小型アンプがあるので、
久々にライブで使ってみたけど、なかなか気持ちよかった。
JC用のエフェクターのセッティングからは少し変えなくてはいけなかったけど。

ライブハウスではJCの次ぐらいにFender Twin Reverb(もしくはその系統のアンプ)も常備されている事があるが、こちらはJC以上に個体の差が激しく、程度の良いTwin Reverbであれば気持ちよく鳴るのだけど、
メンテナンスがあまりされていないと、今イチだったりする。
なので、まずTwin Reverbを試してみて、今イチだったりするとJCに変えてしまう事がおおい。

自分が今までライブやリハーサルなどで使って気持ちよかったアンプは、
MATCHLESSとか、Groove Tubeあたりかな。あと、勿論程度の良いTwin Reverb。
マーシャルのJCM以前のモデルも好きだけど、小規模のライブハウスでマーシャルはちと厳しい。
3ピースぐらいのロックバンドをやっているならともかく、自分のバンドの場合ホーンセクションやキーボードもあるし、全曲必ずしもギターが主体の曲とは限らないので、ある程度大きな音で鳴らさないと本領を発揮できないようなマーシャルは、なるべく避けている。

上質なアンプをいつか欲しいのだけど、Twin Reverbは憧れの1台って感じがしないので、
いつかMATCHLESSアンプを入手して、どこでも自分のアンプで音を出したいなあ。

2011年1月4日火曜日

2011年音楽は・・・

もう一本、日誌を。
2011年の音楽業界を占う、という記事をツイッターで見つけて読んだのだけど面白かった。
元は海外記事でコチラに紹介されてたものを、こちらのブログで紹介されてたもの。
(ただし、少し間違いがあったので以下は日本語訳を参考にしつつも、自分なりに修正をした)

1会員制音楽配信サービスは人気が出るが、儲からないだろう
2多くくのアーティストが、ソーシャルメディア活用に本腰をいれるだろう
3音楽ビデオの発展がオンラインを中心に続くだろう
4 Ping(AppleのMusic Social Network)は、決して流行らないだろう
5違法ダウンロードなどの海賊行為はなくならないだろう


アメリカは日本以上にCDの売上減、Facebookに代表されるSNSの活用、違法行為、Vevoのような音楽映像サービスが先行している。
日本の業界の構造とは違う部分もあるので、丸呑みは出来ないが、ある部分では日本の音楽業界の参考になると思う。

会員制音楽配信はきっと今年本格的にスタートするのではないかと思う。
アップルも検討を噂されているし、Google Musicが立ち上がれば、かなりのインパクトがあるように思う。
個人的には世の中のありとあらゆる音源をいつでもどんなデバイスでも聴き放題になるのであれば試してみたいけれど、現実にはそういうところまで行かないだろうから、金額設定も難しいんじゃないかと思う。

あと、コンテンツの魅力って点では映像制作に次第に皆本腰を入れるんじゃないかな。
これまではPV(ミュージックビデオ)が中心だったけど、USTREAMなんかのおかげでライブの配信も比較的簡単になってきた。
トークやDJ的なものを見せるのも簡単にできるし、今後課金制の番組つくりが出来るようになれば、UST限定配信ライブとかありえるんじゃないかと思う。
そういう意味では映像制作のノウハウを持つ制作会社やテレビ局は、まだまだビジネスチャンスがあると思う。
日本のテレビ局も、チャレンジ精神の無いバラエティや一部の大物芸能事務所タレントに頼った番組つくりを減らして、新しい事にどんどんチャレンジするべきだと思う。

まだ2010年の音楽ソフト生産実績は発表されていないが、たぶん残念ながら前年割れじゃないかと思う。そしてこの兆候は今年も大して変わらないはずだ。
前にも書いたけど、CDというパッケージがもはや最適なメディアではなくなってしまったし、
流通や小売、そしてレコード会社もが、負のコスト化しており、アーティストやこれから新しいものを生み出す力に対して妨げとなってしまう事が増えてしまった。

そういう意味では、今の流れや構造をバッサリと変えていくぐらいの変化が必要だと思う。
皆、本業のコアに立ち返るときだと思う。
そうすれば、やるべきことはおのずと見えてくるはず。

2011年の目標を立ててみた

正月気分もほどほどに、世間は少しずつ通常モードに戻りつつある。
年始に簡単に書いたのだけど、きちんと「公約」というか目標を掲げたほうが、
自分にとってもよいプレッシャーになるので、以下2011年の目標を書いてみよう。
仕事のこととかは生々しくなりすぎるので(笑)、あくまで個人的な目標と、FREEFUNKの目標を5つずつ。

<2011年の目標>
~個人目標~
1. 行った事の無い土地、もしくは少なくとも10年以上訪れてないような土地に旅をする
2. 毎月やっている以外で、貯金をする(金額はナイショ!)
3. 部屋の片づけをして荷物を15~20%ぐらい減らす!特に自分のPC+楽器部屋
4. 毎月映画を2本は観る、もしくは年間24本
5. 革靴の似合う男になる

~FREEFUNK目標~
6 FREEFUNK4枚目のアルバムを世に出す。CDじゃなくても配信先行でもよいので。
7. 15周年の企画を何かしら実現する(イベント、リリース何でも)
8 東京以外の場所でのライブ、ツアーを行う
9. 新イベント「Tokyo Chitlin' Circuit」を年間通して定期的に行う。最低4~5回。
10新しい曲を少なくとも10曲は作り、いずれかのライブで演奏をする


どうでしょう!?
個人の目標だけど、
1.は是非やりたい。昨年もふと、青春18切符でぶらり一人旅をしてみようかなと思ったことがあるんだけど、最近やれていないことをやりたいなあ。
もちろん家族で行くのが一番楽しいので、いった事の無い場所に行ってみたい。
たとえば、いま話題の青森とか、北海道の稚内とか。
いった事あるけど10年以上経っているという意味では沖縄とか、金沢も行きたいな。

2.は多少生臭い話ですが、自分のお金っていつも使い切りなんで、たまには貯金とかしてみたい。どれだけ出来るか、かなり微妙ですが・・・。

3.はむしろやらなくちゃいけない項目。家の荷物を年末の掃除で少し減らしたのだけど、
PC部屋にある不要な機材や本など売り飛ばして、余裕のある部屋にしたいな。
1個モノを買ったら、1個減らすを意識してるけど、早速ベースアンプ買ったりしてまた増えちゃったので。

4.はちょっと仕事にも絡むことだけど、映画をたくさん観るのって大事だなと思うので、目差そう。これは正直いけると思う。1つぐらい、易しく実現できる目標を掲げておかないと、年末にヘコむ事になりそうだから・・・。

5.はちょっと意味不明かもしれませんが、まあ大人のカッコをしようということ(笑)。
昨年は襟のあるシャツを着ることを心がけてたんですが、今年はさらに、革靴を履きこなす大人になりたいなと・・・。
なんせ年間通してほとんどスニーカー、ブーツ(いちおう革靴だけど)ですから。
まともな革靴ほとんど持ってないし。バーゲンでやっぱり1足は買おうかな。

FREEFUNKの目標について。
6、7.これは書いたとおり。
録音もかなり終わっているし、いい曲がそろったと思うので早く皆さんにお聞かせしたい。
15周年企画はやはりイベントをやるのが一番よいかと思うが、かつてのメンバーや仲間を集めて盛り上がれたらいいな。まずは6.が最初だけど。

8.は実現できると思う。
昨年の仙台はとても楽しかったので、今年も是非参加したいと思う。
また大阪や名古屋、あるいは岐阜にも行きたいし、6.のアルバムが実現するなら、やらなくちゃいけない事だと思う。
他にもライブで訪れてみたい場所はいろいろある。東北は仙台以外にも音楽が熱い街があるし、関東近郊だって意外とライブで行ってない場所も多いのだ。

9.も池上君と一緒にこのイベントを育て、このイベントから新しいつながりや交流、音楽をライブで見ることの楽しさが育っていくことが目標。3ヶ月に1回ぐらいのペースで考えているので、それでやっていけば年間4回はいけると思う。2月から5、8、11月という具合に。
あとはイベントというコンテンツをもっと多角的に楽しんでもらえる工夫が必要だと思うので、
USTREAMやYouTubeの連動は引き続きやっていくし、お客さんの声も地道に聞いてイベントつくりに反映しようと思う。昨年の2回のイベント(1回はORITOトリビュートだが)で、経験・体感したことをどんどん反映していきたいと思う。

10はコレ、かなりハードル高いのをあえて目標に。
自宅のMacでつくるデモみたいなのでも良いから、どんどん曲を作っていきたいと思う。
そして曲つくりについてはフリーハンドな状態で考えていきたい。
もちろん自分の好きな音楽やルーツが反映されたものになるだろうけど、
今までの焼き直しみたいな事はしない。斬新なものになるかもしれないし、ファンクの定番とはいえない曲になるかもしれないけれど、せっかく良いプレイヤー、機材やチャンスなどに恵まれているのだから、もっとカタチにしなきゃね。

そんなわけで今年も頑張っていきましょう。

2011年1月2日日曜日

あけましておめでとうございます

2011年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!

フリーファンクシャトル、飛び続けます!
先日も書いたように15年目の航行。長い旅、になりそうですが、
まだまだPファンクやスライなんかは遥か先を進んでます。

ファンキーに、自由自在に飛んで参りましょう。
Let's Take A Ride!