2011年12月15日木曜日

Sam Cooke RCA Album Box Setを聴いて

サム・クックのRCA時代のアルバムを集めたBOXセットを、
なんだか周りの盛り上がりにつられて(笑)、買ってしまった。
いや、不本意どころか久々にソウルミュージックやブルーズの原点に
もう一度戻るのが現在の自分の中でも意識している事なので、
いいタイミングで背中を押してもらったというべきかな。

なんせ8枚のオリジナルアルバムCDで、円高の影響もあるけど
たったの¥3000ちょっと。
BOXのパッケージデザインはいただけないけど、
中は当時のアルバムそのままのデザインで素晴らしい。

時代でいえば1960〜1963年。
まさしく「ソウルミュージック」が誕生していく時代だ。
ポピュラーミュージックの世界では、1962年にビートルズがデビューし、
以降はイギリスがアメリカと並んでポピュラーミュージックの中心地となるわけで、
今回の一連のアルバムはその直前の時代をとらえた内容だ。

あらためてじっくり聴いて感じたのは、
サウンドプロダクションの大胆さと柔軟さ、そして確実な演奏技術。
サムの歌が素晴らしいことは言うまでもないし、
これこそがゴスペル仕込で築いた、ソウルミュージックの歌唱の理想モデルと思う。
その辺りはもう、今更再評価云々ではないと思う。

普段、バンドでのサウンドプロダクションが中心で聴く音楽もそういうのが多いから、
それに慣れた状態でサムのアルバムを聴くと、
「お!こんなアレンジするんだ」とか「ここでバンジョーか!」とか、
そんな発見や驚きがとても多い。

当時の考え方や流行も勿論あるのだろうけど、
2011年の現在の耳で聞くと、本当に面白いサウンドだ。

まだ聞き込んでいるレベルではないので、
暫くはじっくりと各アルバムを聴いてみよう。

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