2012年6月29日金曜日

発見

先ほどNHK FMの番組「ソウルミュージック」を聴いていたのだが、
その中でリクエストに応えるかたちでオンエアされていたこの曲。
イントロで思わず「あ!」と声が出た。



というのも、ORITOトリビュートアルバムに僕らが参加した曲「ORITO/大丈夫 大丈夫」のオリジナル、
つまりORITO版デモがあるのだけど、そのベーシックトラックになっていたのはこの曲のイントロだったからだ。
今まで気がつかなかった。いい感じのサンプリングがされていているとは思っていたけど。

ちなみにそのORITO版デモは諸事情により世には出ておらず、ORITOラストアルバムの「団子と珈琲」にはWild Dandelionとのライブ音源が収録されている。

僕がORITOさんに「大丈夫大丈夫」を一緒にやりたい、と伝えた時に
耳にしていたのは当然ながらそのORITO版デモだったわけで、
忘れようも無いトラックだった。

「団子と珈琲」には、Wild Dandelionとしての解釈を踏まえて意気揚々に歌うORITOさんの姿が記録されているし、
僕らのバージョンは、そこにファンク的な解釈を入れたアレンジになっていて、
それぞれが違う感じで面白いと思う。

いつか、まだ世に出ていないORITO版デモも、
皆さんの耳に届くときがくるといいんだけどな。

2012年6月26日火曜日

ゴールデンエッグは歌舞伎町のミュージックサロンだ

土曜の新宿ゴールデンエッグのライブのことは
この前に書いたけど、
改めて思う。

ゴールデンエッグはスゴい!
飛び入りセッション、終演後のセッション、
果ては年末恒例のシバケンのたこ焼きやカレー。。。
僕らのわがままというか、やりたい放題を
ここまで受け止めてくれる場所も
そうそう無いよね。ホント。

スタッフの皆さんも、マスターの青柳さんはじめ
本当に気持ちイイ。
シンバとのセッションなんて、
青さんたまらずに自分でサックス持ち出して
吹いてくれてたし(笑)。

今時、新宿の歌舞伎町に
こんな音楽を愛する人たちの場所があるってことが
奇跡に近いのかも。

正直、モニター周りやステージの広さとか
細かいことを言えばいろいろと制約はあるけど、
そういうの云々じゃなく、
いい気持ちで音楽でキャッチボールできる、
希少な場所だと思うのです。
歌舞伎町という、新宿鮫だらけの猥雑な街に
そっと咲いている一輪の花!?
いやいや、最高のミュージックサロンなのでは。

FREEFUNKのライブアルバムを作るとしたら、
間違いなくゴールデンエッグだな!
いつかささやかでも、
恩返しできるようにしなくちゃね!

■新宿ゴールデンエッグのサイトはコチラ

2012年6月25日月曜日

Shimva's Blues

土曜のゴールデンエッグでのライブ、なんだかすごい夜だった。
共演をしてくれた大臣セントラルステーション、Ebony-Bの皆さん
本当にありがとうございました!

大臣セントラルステーション(以下DCS)は2回目のライブということで、
前回にはなかった曲も加わり、より本家GCS、つまりグラハムセントラルステーションへの
愛情深い内容だったと思う。
最後には前回と同様、「The Jam」でジョイントさせてもらいました。

Ebony-Bは今回はホーンセクションも入った
大所帯でのライブということで、いつもと違う雰囲気。
ヨースケ君もオルガンをあまり弾かない場面もあり(笑)、
そこがなんだか楽しかった。
ホーンのまとまりはさすがという感じで、
今後もこういう編成でまたやる気会あるといいね。
こちらも最後に1曲「Music Life Together」で参加させてもらいました。

この曲は10年以上前かな、よく当時のEbony-Bと共演をしてたとき、
よく飛び入りでギターを弾かせてもらってた曲。
昨夜のライブでMCとしても言ったんだけど、
シンプルで強いメッセージがあって、聴く人を取り込んでいく
パワーのある曲で、大好きな1曲だ。
トリオ編成のEbony-Bでは封印(?)されていたけど、
今回このタイミングで演奏できたのが本当によかった。
きっと初めて聴く人も多かったと思うけど、
見事に皆さんを引きつけていた。

FREEFUNKはいろいろニュースもあって、
さりげなく横山パパ(tp)が戻ってきていたり。
シンバが飛び入りゲストで歌いにきてくれたり。
ライブのMCでもシンバが言ってたけど、
あるいはブルースにのせて歌ってたけど、
いろいろ壁にぶちあたったり、悩むこともあるものだから、
そういう想いの丈を歌にぶつけてごらん、という話で
あえて事前に曲は何も決めなかった。

結果としてそれはすごくよかったし、演奏はちょっとグダってしまった部分もあったけど、
シンバの現時点での最高のブルースになったのではないかな?

ライブの最後には「犬になれ!」で
Ebony-Bのホーンとして参加していた宇賀マリちゃんがジョイント。
サックスを吹きまくってくれました。
ウガちゃんとも長い付き合いだけど、ちゃんと一緒に演奏したのは
今回が初めて。
ウガちゃん、ありがとう!

ライブ最後はみんなでファンキーチキンを踊って締めくくりました。

2012年6月4日月曜日

ブーツィーのライブ評

昨年9月以来、1年以内でまたブーツィーが日本に来てくれた。
今回の来日にあたっては、前回の川崎チッタが2時間半近いステージだった事もあり、
「ビルボードライブじゃあ、演奏1時間ちょいでしょ」というネガティブな予想も廻りに無いわけではなかったが、
フタをあけてみれば、1時間30分ほどの濃厚なショーで、
かなり満足度の高いものだったと思う。
いや、勿論ホントは2時間でも3時間でもやってほしいんだが。

考えてみればJB門下生のブーツィーは、決まった時間内でしっかりエンタテインメントする
ノウハウを持っていると思う。
ジョージ達は、むしろグレートフルデッド的に、いかにダラダラとやり続けるかで
盛り上がれるチームなので、その辺の違いが今回明確になったかもしれない。


さて、今回のブーツィーのライブ、前回より良かった点としては、
①音響
ビルボードライブは見る場所によってかなり音響が変わるので、一概には言えないかもしれないが、
2回みたうち最初は3階席、次は1Fだったけど2回ともチッタより全然音は良かった。
チッタはどうしてもロック寄りな日本独特の音響=デカい音で迫力志向が強いのだけど、
ビルボードライブは普段からそんなに大きな音響にしないのが功を奏したのかもしれない。
とはいえ、あんな大きな音でベースを弾いていたのは、いつぞやのラリー・グラハム以来だな(笑)。

②距離感
ライブ最後にお約束の「Touch Somebody」でブーツィーが会場内を練り歩き、お客さんとハグしまくるのだけど、
チッタでは大混乱となり途中で終了だったが、ビルボードではかなり出来ていた。
いい意味でテーブルと椅子のある作りが、お客さんの動線を制約していたのかも(笑)。

前回と比べてちょっと残念な点。
①ツアーメンバー
やっぱりBernie Worrell来てくれなきゃ!
Razorsharpも頑張っていたしカッコ良かったけど、
Funk U BandならやっぱりBernieには来てほしかった。
これは完全にファン心理。

②選曲
短い時間になってしまうので、致し方ないけど、
「Body Slam」や「Mothership Connection」が無かったのは残念。
昨年のチッタでの「Mothership Connection」は本当にテンションがあがる演奏だったので、
次回来日の際は是非セットリストの定番にしてほしい。
後半の「Swing Down, Sweet Chariot」のフレーズは一部のライブでは
やってたみたいだけど。

とはいえ、60歳越えても健在で、
相変わらずカッコいいブーツィー。是非また日本に来てほしい。
いつかまた、20年前のようにジョージと一緒に来てほしいものだ。