2012年6月4日月曜日

ブーツィーのライブ評

昨年9月以来、1年以内でまたブーツィーが日本に来てくれた。
今回の来日にあたっては、前回の川崎チッタが2時間半近いステージだった事もあり、
「ビルボードライブじゃあ、演奏1時間ちょいでしょ」というネガティブな予想も廻りに無いわけではなかったが、
フタをあけてみれば、1時間30分ほどの濃厚なショーで、
かなり満足度の高いものだったと思う。
いや、勿論ホントは2時間でも3時間でもやってほしいんだが。

考えてみればJB門下生のブーツィーは、決まった時間内でしっかりエンタテインメントする
ノウハウを持っていると思う。
ジョージ達は、むしろグレートフルデッド的に、いかにダラダラとやり続けるかで
盛り上がれるチームなので、その辺の違いが今回明確になったかもしれない。


さて、今回のブーツィーのライブ、前回より良かった点としては、
①音響
ビルボードライブは見る場所によってかなり音響が変わるので、一概には言えないかもしれないが、
2回みたうち最初は3階席、次は1Fだったけど2回ともチッタより全然音は良かった。
チッタはどうしてもロック寄りな日本独特の音響=デカい音で迫力志向が強いのだけど、
ビルボードライブは普段からそんなに大きな音響にしないのが功を奏したのかもしれない。
とはいえ、あんな大きな音でベースを弾いていたのは、いつぞやのラリー・グラハム以来だな(笑)。

②距離感
ライブ最後にお約束の「Touch Somebody」でブーツィーが会場内を練り歩き、お客さんとハグしまくるのだけど、
チッタでは大混乱となり途中で終了だったが、ビルボードではかなり出来ていた。
いい意味でテーブルと椅子のある作りが、お客さんの動線を制約していたのかも(笑)。

前回と比べてちょっと残念な点。
①ツアーメンバー
やっぱりBernie Worrell来てくれなきゃ!
Razorsharpも頑張っていたしカッコ良かったけど、
Funk U BandならやっぱりBernieには来てほしかった。
これは完全にファン心理。

②選曲
短い時間になってしまうので、致し方ないけど、
「Body Slam」や「Mothership Connection」が無かったのは残念。
昨年のチッタでの「Mothership Connection」は本当にテンションがあがる演奏だったので、
次回来日の際は是非セットリストの定番にしてほしい。
後半の「Swing Down, Sweet Chariot」のフレーズは一部のライブでは
やってたみたいだけど。

とはいえ、60歳越えても健在で、
相変わらずカッコいいブーツィー。是非また日本に来てほしい。
いつかまた、20年前のようにジョージと一緒に来てほしいものだ。

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