2012年10月31日水曜日

Soul Music Still Alive

ちょっと前に出たアルバムなので、純然たる新譜とは言えないが、
ジョス・ストーンの久々のアルバムを聴いた。
その名も「SOUL SESSIONS 2」。
そう、彼女のデビューアルバムの続編のような内容で、
ソウルミュージックのカバー曲で構成されているアルバムだ。
そして、文句無しにこのアルバムは素晴らしい。



デビューアルバムから、既に9年も経っていることにもびっくりだけど、
あの頃16歳だった彼女は今25歳か。
まだまだ若い!

詳しい経緯は知らないが、ここ数年はマネージメントやレコード会社との契約で
色々とトラブルもあったらしいが、
そういう事を乗り越えての「再スタート」「再デビュー」の意味もあるんだと思う。
正直言って、数年前に出たアルバムにはあまり興味が持てなかったのだが、
このアルバムは全曲カバーといえ、いや、そういう内容だからこそ
歌う事が楽しくてしょうがない、といった気持ちが伝わってくる。

よくぞまあ、こんなマニアックな曲をというチョイスもすばらしいが、
決してマニア向けじゃなくて、ソウルミュージックにこれから触れようとする
人たちにとって、最高の入り口となってくれそうなのが嬉しい。
勿論、我々のようなソウル・ファンクマニアも唸らせる作りなのが素晴らしい。

個人的ハイライトは、やはりシルヴィアの「Pillow Talk」。
デビュー当時の16歳に歌われたら、ちょっと赤面というか
厳しいものが会ったに違いないが、25歳の大人の女性になったジョス・ストーンには
とてもよく似合う気がする。
シルヴィアという、とても個性的なシンガーによる名曲を、
見事に自分の曲にしているのが素晴らしい!

と思ったら、ライブでも歌っている映像があったのでシェア。



いやあー、何度聴いても素晴らしい。
当分ヘヴィローテションになりそうだ。

ソウルミュージックへの深い愛情、
歌う事へのポジティブな気持ちが重なって、
本当にいいアルバムだと思うので、おすすめ。

こうやって、隠れた名曲や忘れ去られそうな曲にもスポットがあたり、
脈々と受け継がれることができるソウルミュージックは素晴らしいし、
いまでもその精神。まさに「ソウル(魂)」は生きているのだと断言できる。

話はそれるけど、日本でもそういう事ができるシンガーが、
もっともっと出て来たら面白いと思う。
カバーアルバムが相変わらずブームだけど、
安定ヒットが見込まれるような単なる名曲カバーではなくて、
音楽の発掘・再発見をさせてくれるような、
そんな若いアーティストが居たら、話題になる気がするが。

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