2012年12月24日月曜日

LEODUOライブ スゴいぞ!

今夜はいけ君に誘われて、
中野のBright BrownでLEODUOのライブを観てきた。
LEOさん(女性Vo)と元ウエストロードブルースバンドのベース、小堀さん(ここではギター)のデュオ。
楽器はギター1本と、レオさんが時々使う小さなタンバリンのみ。
しかし、圧巻だった。スゴい!としか言いようがない
素晴らしいライブだった。

実は昨年末にアーマ・トーマスを
ビルボードライブにいけ君と一緒に観にいったときに
LEODUOのお二人を紹介をしてもらっていたのだが、
なかなかライブもやっていないという事で
あっという間に1年経っていた。
Tokyo Chitlin' Circuitのゲストにも呼びたいよねえ、
なんていけ君が言っていて、
そりゃ是非ライブ見なきゃね、なんて話してたのだが。

それがようやくライブをやるという事をいけ君から聞いたので、
たまたま連休の間ということもあり観にいった次第。

で、結果は先に書いたように圧巻のソウルほとばしるライブで、
久しぶりにガツンと心を奪われるようなライブを見させてもらい、
心地よい余韻に浸りながら家路についた。

LEOさんは、自分のルーツとしてライブの中で
バーバラ・リン、アーマ・トーマス、ベティ・スワンの名前を挙げていた。
今時そんな名前をあげるのは、ほぼ絶滅種に近いと思う(笑)。
しかし好きなものを貫いている姿勢、本当に素敵だ。
そこに迷いがいっさい無いのが

ライブのセットリストは、ほぼ全編にわたりディープなサザンソウルだった。
時折入る「I Want You Back」も盛り上がったがなんだかどこかイナタいし、
スタイリスティックスの「You Are Everything」のカバーは
完全にサザンソウルスタイルで、この辺りで完全にノックアウトされちゃった。

なんていうか、声の太さだとかこぶし廻しだとか、
そういう事だけじゃ語れない歌の深みがLEOさんにはある。
一言で言えば、ブルースがそこにはある。
サザンソウルに特有の、
ダメな男に寄せられて行く女の哀しさとか
同じ過ちを繰り返してしまう男女の儚さとか、
そういう人生の苦い方面を歌う事への思い入れがたっぷりある感じ。

小堀さんのギターも素晴らしい。
元々ベースプレイヤーだから、ギターの低音源はローチューニングなのか
太めの弦なのか、ベース的な音色を出していて、
上の4弦でギターのアプローチしている。
足下にはエフェクターをいくつか並べていて
その中でも胆なのが、BOSSのLoop Stationだろう。
簡単に言うと即興サンプラーみたいなヤツ。
4小節ギターフレーズを弾いて、それをループで再生するってヤツだ。
これでベーシックなリズムを作って、
その上でソロを弾いたりアドリブをするというスタイル。
なにげにテクノロジーを駆使するあたりも面白い。

自分が常に音楽に求めるもの。
それは多分LEOさんがたっぷりと歌ってくれたような
「ブルース」のフィーリングなんだと確信をした夜だった。

アダムとイヴが楽園を追われた時から生まれたブルース。
きっとイヴがかじった果実の味はブルージーだったに違いないと思う。
だから、人生の苦味はイヴを代表に女性のほうがよく歌えるのかも。
LEOさんのようにね。

19:40ぐらいからのライブで途中休憩はありつつも、
気がつけば終演は23:00前。
3時間ぐらいはやってたかな。
でも、もっと聴きたいよと思うぐらいの内容だった。

アンコールの最後には、インプレッションズの
「People Get Ready」で会場内も合唱。
この曲はFREEFUNKでも色々な皆さんと演奏をする事も多いし、
カバーも多い定番曲だけど、
LEODUOの手にかかるとまるで違う雰囲気になるから面白い。

LEODUO、LEOさんは特に音源のリリースも無いし、
YouTubeやらで映像も見れるわけではないし、
ライブもここ最近は不定期で次はいつになるかも未定という、
まるで日本ソウルミュージック界の「裸のラリーズ」状態だが(笑)、
そういう音楽もあって、熱狂的に支持されているという事に
なんだかとても明るい未来を感じたのでした。

終演後に思わずLEOさんにお願いして2ショット。
外タレアーティストでも、ジョージクリントンとかブーツィーぐらいじゃないと、
そんなに2ショット撮ろう!と思わない自分ですが
今夜は迷わずLEOさんと撮りたくなり、いけ君に撮影してもらいました。


次にまたライブがある時は是非行きたいし、
若いシンガーの皆さんにも是非観てもらいたいな。
R&Bが好き、なんていうなら
皆のその「R&B」に直結するソウルミュージック、リズム&ブルースを聴くべきだよ。
もっと、もっとブルージーに。



0 件のコメント:

コメントを投稿