2014年1月30日木曜日

R.I.P. Ryo Kawada (川田良), THE FOOLS!!

人生の中でいくつか、何度も買い直したアルバムというのがある。
ジミヘンの「Are You Experienced?」、スライの「暴動」、
ファンカデリックの「Maggot Brain」、マイルスの「On The Corner」など。

何度も買い直すのは、単純な理由だ。
ボーナストラックが追加されたり、リマスターされたり紙ジャケになったり、
ボックスセットで発売されたり。。。

そんな中に日本人アーティストのアルバムがある。
そう、THE FOOLSの1984年リリースの大名盤アルバム「Weed War」だ。
最初に買ったのは1988年だったかな、Vivid Soundからアナログで再発されたものだった。
名古屋の円盤屋というレコード屋で買った記憶がある。
当時の宝島という雑誌で「日本のストーンズ、ロックの神髄」みたいな紹介のされ方で気になり、再発されたと知り買いにいった。
実際にはストーンズというよりもっと雑多な音楽を吸収した音楽で、最初はピンと来なかったが、聴き込むうちに特にA面のメドレーに夢中になった。
ほぼ同時期にリリースされたキース・リチャーズのソロアルバムでもブーツィー・コリンズやメイシオ・パーカーがフィーチャーされファンクという音楽にのめり込むきっかけとなった。

彼らのライブを初めて観たのは1990年、東京に来て間もない頃に日比谷野音で開催された、じゃがたらの江戸アケミ追悼ライブだった。
他の出演者も素晴らしかったが、とりわけルーズな雰囲気でMr. Freedomと”わけなんかないさ”を演奏しててかっこよかった。
FRICTIONの常松正敏、山口冨士夫もギターで参加して、その自由な雰囲気はとりわけ異彩を放っていたっけ。

その後も新宿のアンティノックや高円寺の20,000V、代々木のチョコレートシティ、吉祥寺のバウスシアターなどで
数々のライブを観にいった。
あの頃一番夢中でライブを観たバンドだった。

そういうわけで、THE FOOLのギタリスト、川田良さんのプレイにはとても影響を受けた。
ジミヘンあたりの雰囲気を匂わせていて、かっこ良かったのだ。

THE FOOLSはその後1995年ぐらいまでは活動していたが次第にフェイドアウトし、ボーカルの伊藤耕さんもアッチの世界と行ったり来たりになり、疎遠になっていた。
ところが5年ほど前か、Weed Warのスペシャルエディション再発にあわせて久々に再結成してライブをやるという話を聞き、観にいったのだ。
メンバーも結成当初のオリジナルメンバーで、良さんは酒飲みすぎてグダグダだったけど、久々のTHE FOOLS見れて嬉しかったのを憶えている。

そんな良さんが亡くなってしまった。
とても悲しい。
やはり10数年前、FREEFUNKの主催イベント「Great Black Music」に出演してもらったのもよき思い出だ。
おっかなびっくり誘ってみたが、「おう!」と言って了承してくれて良かった。
THE FOOLSのときと同様、切れ味鋭いプレイでかっこよかったな。

山口冨士夫、川田良とあの頃夢中になってたギタリスト達が逝ってしまうなあ。







2014年1月21日火曜日

Funky Miracle

土曜はビルボードライブにてFunky Metersのライブ。
昨年はレオ・ノセンテリのMeters Experienceを見れたけど、
所謂「ミーターズ」名義のライブを見るのは、なんと20年ぶりぐらい。
フジロックにあわせて来日をしたのが数年前だけど、その時は運悪く観にいけなかった。
20年前は渋谷のクアトロで観たけど、その時はレオ、ジョージ・ポーターJr, アート・ネヴィルが揃ってた。
ドラマーは残念ながらジガブーじゃなかった気がする。

久々のミーターズを観て感じた事。
やはりアート・ネヴィルの年老いた感は否めなかった。
今回観にいった人も廻りで結構いたが、評価が割れた原因の一つがアートだった気がする。
なにせ御年76歳。他のオリジナルメンバーより一回りほど年齢も上だ。
僕が観た土曜のファーストはラッキー(?)な事に調子も良かったようだし、
年老いた感はあったが、しっかりプレイしてくれていた。
ライブ中もメンバーと話したり、最後のアンコールのブルースでは気ままにコードチェンジしたり、
良い意味でやりたい放題な感じが微笑ましく思ったが、人によっては適当と思うかもしれないし、
前日などではあまり弾けていなかったようだ。

反面、ジョージ・ポーターJrの絶倫(?)プレイ具合が最高だった。
彼の弾くベースラインには全てファンクを感じる。
音数はとても少ない。「休符を弾く」タイプのベーシストと言える。
しかし、演奏中グルーヴは常に彼から発信されていたように思う。
ライブ中はほぼジョージばっかり観てた気がする。
歌えなくなったアートをカバーするように歌い、ベースを弾き、
バンドへの合図だしをする。
かっこ良かった。
プレイヤーとしての方向性は全然違うが、ファンク度満点という意味ではラリー・グラハムやブーツィー・コリンズと近いものを感じた

曲としては「People Say」とか「Ain't No Use」、定番の「Hey, Pockyaway」あたりは聴きたかったところだが、回によってセットリストをかなり入れ替えていたよう。
アートがまだ健在なうちにまた来てほしい。
これはTwitterにも書いたけど、ニューオリンズでは2012年に実現しているオリジナルメンバーでのライブを是非実現して日本に来てほしい。
60年代から活動をするバンドで、オリジナルメンバー全員が健在というのは、ロックやジャズなど含めても殆ど無いはずだ。



ニューオリンズは、いつか行かないといけないと痛感する。








2014年1月13日月曜日

映画「バックコーラスの歌姫たち」

年末に観てから少し時間が経ってしまったけど、話題の映画「バックコーラスの歌姫たち」のこと。
とても面白い映画だった。音楽が好きな人はもちろん、とりわけ歌を歌う人たちやシンガーを志す人は観たら良いと思う。

メインの場を張れるだけのシンガーになれるかどうか。それを志すのかどうか。
音楽業界の裏側の話も出てくる。
ダーレン・ラヴのエピソードなんか、まんま朝ドラ「あまちゃん」の天野春子の世界だときっと見た人は思うだろう。
こんな話は当時の音楽業界には山のようにあったんだろうなあ。

メリー・クレイトンが出てくるシーンが印象に残った。
彼女を一躍有名にしたローリング・ストーンズの「Gimme Shelter」のエピソードを語る部分で、当時のマルチトラックからメリーのボーカルパートだけを抜き出した音源が流れた事にテンション上がってしまった。
60年代のストーンズの録音マスターがちゃんとまだ残されているし、こうして映画のために活用されるという事はなかなか珍しいんじゃないだろうか。
と思ったら、YouTubeにこんなものが。何かのソフトを使って処理しているのかな?



メリーはソロアルバムも数枚出していて、なかなか良いのだけど評価されないという点では確かにこの世界のシビアさの象徴なのかもしれない。


他にもクラウディア・リニアやリサ・フィッシャーなどストーンズ関連の女性シンガーも多く出ているのと、FREEFUNK的にはなんといってもBrides Of Funkensteinのリン・マーブリーが出てくる事が最重要トピック。リンは今でも美人だなあ、と思った。現在彼女はシーラEと、子供達のための音楽サポート事業をやっているようで精力的。ドーン・シルバには出演オファー無かったのかな?久々に二人の姿も是非観てみたかった。




あと全く触れられなかったけどグロリア・ジョーンズも出ててマーク・ボランの嫁!と思った。



映画は今月いっぱいという事なので、廻りにもおすすめしておかなきゃ。








2014年1月5日日曜日

Let's Get Started 2014

今年の年末年始は今日まで休みという人も多かったのでは?
久しぶりに東京でじっくり過ごしたので、休めただけに明日から社会復帰できるのか心配・・・。

とはいえ、本格的に2014年がスタートするので、いつまでもお休みモードでも居られない。
色々やっていかなくては。
3月ぐらいまでは予定も色々立て込んできているので、
頑張っていこう。



2014年1月1日水曜日

Funk So Hard 2014

あけましておめでとうございます。
2014年のお正月は、久しぶりに東京で過ごしています。
年末から快晴が続き、気持ちのよい新年を迎える事ができました。

昨年は個人的には「本厄」という事で、いつも以上に
「この1年をどう過ごすか」という事を意識した年でした。
今年も「後厄」なので引き続き意識しつつも、
午年なので、これまで以上に駆け抜けていきたいです。

昨年のお正月には政権公約「ファンクを、取り戻す。」として色々書いていました。
今年は「Funk So Hard」=ファンクしまくるぞ、という事でいきます。
迷い無く、自分や自分たちにしか出来ない事をやる。
それが大事だと思います。

★ライブでファンクしまくる
客演も含めて年間20本弱のライブですが、今年はもう少し本数も増やしたいですね。
セッションライブ、ソロライブ、そしてフリーファンクのツアー。
ファンクしまくります!

★作曲でファンクしまくる
曲作りも順調です。
おそらく春以降に再開するライブでは新曲でファンクしまくるでしょう!

★企画でファンクしまくる
イベントのオーガナイズや企画も引き続きやっていきます。
多種多様にやるというよりは、今までと少しちがう事をやるかもしれません。
まずは3月1日の吉祥寺スターパインズから!
他にもまだ実を結んでいないアイデアや企画も進めていかねば。

さて、音楽業界はいっそう厳しい1年になると思います。
仕事をしていてそう感じる事が多いですが、だからといって守りに入ったら終わりだと思います。
こういう時代だからこそ駿馬のごとく駆け抜けていかなきゃ。
これは個人的な目標としても同じく。
前に進む事をひるんでしまったら、何も良くならないし変わりません。

という事で、今年もよろしくお願いします!

FREEFUNK、2014年の発射第1回目は
2月22日、名古屋ボトムラインから!
ORITO SOUL REVIEWと名前の変わったトリビュートライブイベント2年ぶりの参戦です。

この日のライブではキーボードでEbony-Bのヨースケ君が参加をしてくれます。
実はヨースケ君は名古屋出身。
という事で、私(艦長)、桃花、ウラッチ、ヨースケと
4人も東海地方出身者が揃っていますので、これはやっぱり盛り上げなきゃ!
岐阜〜名古屋〜豊橋の皆さん、2/22は名古屋ボトムラインで会いましょう。

【2月22日 ORITO SOUL REVIEW】
ORITO SOUL REVIEW 2014 ~Our Beat! (ORITOの艶話) ~
名古屋公演

アーティスト
JAYE公山 CHAKA 井手麻理子  富永 TOMMY 弘明 
中澤信栄 DAISUKE Suga Pimps FREEFUNK and more

ORITO TRIBUTE BAND ~ 星川薫 G 清水興 B 三浦晃嗣 Ds 中道勝彦 Key 山本一 SAX

公演日2014年 2 月 22日(土)
会場名THE BOTTOM LINE
名古屋市千種区今池4-7-11
開場(OPEN) 18:00
開演(START) 19:00
席種全自由
料金(税込) 前売 ¥4,500- / 当日 ¥5,000- 
【ドリンク代別途必要】

チケットの購入は店頭もしくは各プレイガイドにて
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