2015年2月24日火曜日

ORITOが歌いたかったこと

我らがソウル・ブラザー、ORITOが逝ってしまってからはや7年。
時代は色々と変化をしている。
「光陰矢の如し」Time Waits For No One。

先だってちょうど、今年のORITO SOUL REVIEWが開催発表となり、
出演者コメントを欲しいと言われていたので、どんな事を書こうかと迷い、
ORITOさんのブログ(mixi日記)を久々に読み返していた。

その中でもとりわけ印象に残っているものがある。
「日本の先住民族をテーマにした曲を作りたい」
というものだ。

少々長いけど引用をすると(以下引用)

蝦夷、熊襲、土蜘蛛
蝦夷の英雄 アテルイ は、僕のヒーローだ
あるいは近代に、松前氏・島津氏や明治政府や戦後の日本政府に
弾圧されていった
アイヌ、琉球、ギリヤーク、
そういう先住民族や人々の歴史、
まつろわぬままに敗れ逝く 誇り高き素朴な人々
彼らの戦いや息遣い
歴史の教科書の片隅にしか載らない 事実
それをテーマに曲を書きたい


と書いている。

たいへん興味深い。
言ってみれば日本の歴史の話でもあるし、壮大なアイデアのように思う。
「語り部」として、大和朝廷時代のマイノリティが生きた事をテーマに歌おうとしていたのだろう。

とはいえ、さすがに壮大なアイデアなので、

まだ、構想の段階だから、文献も読まなければならないし、当事者(たとえばアイヌの人々)への取材も必要だ。
この曲がもし完成したなら、リサ:横田基地物語 をしのぐ
叙事詩 になるだろう。
何年先のことになるか、わからないが。


と日記を結んでいる。

そういえばORITOさんの自宅には歴史の本が色々とあったのを憶えている。
自らを「語り部」でありたいと言っていたからね。
是非聴いてみたかったな。

【ORITO SOUL REVIEW 2015】
公演日 2015年4月12日(日)
会場 duo MUSIC EXCHANGE
開場 / 開演 17:00 / 18:00
料金 全自由 ¥5,000(税込)
出演者 村上てつや(ゴスペラーズ)/酒井雄二(ゴスペラーズ)/JAYE公山/中沢ノブヨシ/Suga Pimps/FREEFUNK/Wild Dandelion [星川薫(G)、三浦晃嗣(DS)、六川正彦(Ba)、高瀬順(KEY)]/and more
年齢制限 3歳以上要チケット
主催・企画制作 ORITO SOUL 実行委員会
協力 JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント/ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション
協力・お問合わせ DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00-19:00)

公式HP

2015年2月19日木曜日

THANK YOU!!

今日は43回目の誕生日でしたが、Facebookやメールなどで沢山のお祝いメッセージを頂きました。
本当にありがとうございます。
SNSの時代になって素晴らしい事の一つがコレだなと実感。
「おめでとう」「Happy!」って言葉ってやはり嬉しいし、良い響き。
感謝です。

若い頃と比べると、年をとる事に少しプレッシャーは感じます。
年相応の振る舞いとか責任とかね、こんな自分でもそれなりに感じるから。
でも基本はポジティブです。
どんな人間でも等しく年を重ねていくことなので、
年をとる事を後ろ向きに考えるよりも、楽しく年を重ねるほうが結果的に良いと思っています。

ちなみにちょっと気になって調べたんだけど、
アニメキャラの年齢設定ってこんな感じらしい。

穴子さん 27歳
銭形警部 29歳
星一徹 33歳
ランバ・ラル(ガンダムのグフの人)35歳
両さん(こち亀)36歳
バカボンのパパ 41歳
沖田十三(宇宙戦艦ヤマト)52歳
波平さん 54歳

う、うーん。。。。
バカボンパパをとっくに越えたのは知っていたが、
ランバ・ラルとか星一徹は見た目で判断してたけど、50代じゃなかったのか???
年下なのかよ!?

それに沖田十三なんて風貌からして70代と思ってたけど、
52歳ってことは、もうあと9年でオレ、本物の「艦長」の年齢じゃないか!

ああ、波平さんの年齢になる頃には、
仕事の帰り道、屋台のおでん食べたり、酔っぱらって電信柱に話しかけたりしてるのかなあ。

そんなわけで年相応な生き方を出来ているのか自分ではさっぱりわかりませんが、
これからもポジティブに進んでいきたいと思います。
皆様よろしくお願いします!


2015年2月14日土曜日

It was 25 years ago...

25年前のまさにこの時期。
自分は高校3年生の受験生だった。
東京の大学に行きたくて、東京の親戚の家に居候させてもらい、
いくつかの大学に受験にいっていたのだが、
東京に受験にきた(不純な)動機の一つがストーンズの初来日公演だった。
なんと東京ドームで10日間も公演をするという。

ちょうど25年前のこの時期だったのだ。
大学受験という大事な時期の合間に、東京ドーム全10公演のうち
3回を観にいったな。
お年玉やらお小遣いやらとにかく有り金集めてチケット買って・・・。

それまでは名古屋でいくつかコンサートにも行ってたけど、
東京ドームなんて今まで行った事のない規模の大会場で、
初めて観る憧れのバンドだった。
ちなみにミック・ジャガーのソロは名古屋のレインボーホール(今は日本ガイシホール)で観た。

あの頃、岐阜なんていう地方都市に住んでいる少年達にとっては、ストーンズの映像や動く姿は
滅多に見れるものではなく、レンタルビデオショップの音楽コーナーにある
60年代のTV出演映像をまとめたものや、1969年のハイドパークでの無料ライブとか、
1981年のツアーをまとめたビデオあたりしか無かった。
友人たちと毎回のように同じビデオを借りて「研究」していたものだ。

今は良い時代になって、ストーンズ初来日時にテレビで放送されたものなのか、
関係者から流出したものなのかわからないけど、
東京ドームでのライブ映像をYouTubeで簡単に見る事が出来る。



動いているキース・リチャーズを見て「本当に生きてるんだ!」と思ったこと

大好きで繰り返し聴いていた1969年のライブ盤収録のミッドナイト・ランブラーが演奏されたこと

ライブ全体は思ってたよりカッチリとショーアップされていたこと

3回観たうち1回だけ「Play With Fire」なんてマニアックな曲を演奏してくれたこと

ミックもキースも豆粒みたいなサイズでしか観れなかったけど、すごく鮮烈に記憶に残っているなあ。
その後も毎回来日するたびにストーンズは観にいっているけど、
一番記憶に残っているのは初来日公演だ。

25年というから四半世紀が経って、世の中もずいぶんと変わった。
勿論自分も年をとった分変わった事は間違いない。
ストーンズも全く変わってないわけではない。ただ、未だにツアーをしたり健在なのはスゴい事だと思う。

あのストーンズ公演の後、無事に志望校の一つに合格でき、晴れて東京の大学生になれた。
そしてかなり無理矢理だったけどストーンズ初来日を観たことは良かったと思っている。

2015年2月4日水曜日

Mercy Mercy, Don Covay

昨夜寝る前にネットで知ってしまったドン・コヴェイの訃報。
実に残念だ。御年76歳という事なので致し方ないのかもしれないが。

ドン・コヴェィの魅力って大きく分けるとシンガーとして、ソングライターとしての魅力の2つかと思う。

シンガーとしては60年代アトランティックからリリースした「Mercy Mercy」や「See Saw」あたりの
ファンキーでダンサブルな曲から、70年代の「I Was Checkin' Out, She Was Checkin' In」や「Overtime Man」など、
決して数は多くないけど名作が多い。
ドンの歌唱は超絶なシャウトとか、麗しいファルセットとかではなく、素朴な味わいを感じるんだけどそれがまた良い。
彼自身の曲にとても合っていると思う。

もう一つはソングライターとしての魅力だが、ソウルミュージックが好きならきっとここは評価は絶大なはず。
彼の書いた曲を歌ったシンガーやアーティストをリストアップしていくだけで、ソウルミュージックの黄金期の名曲集そのものだ。
アレサ・フランクリン、ソロモン・バーク、ステイプル・シンガーズ、ウィルソン・ピケット等など。
また60年代のブリティッシュロックバンドにも多くカバーされている。
ストーンズのミック・ジャガーは声が似ているという事もあって、きっとドン・コヴェイにすごく影響を受けたんだと思う。
実際「Mercy Mercy」カバーしているし。

昨夜もFacebookでシェアをしたのだが、YouTubeで見られるドン・コヴェィの映像はこれだけっぽい。
ストーンズのロン・ウッドとの共演だ。



何でもYouTubeで探せばあるってもんじゃない、という事だね。
一度生で観てみたかった・・・。

ドン最大のヒット曲は「Mercy Mercy」だと思うけど、この曲のギターが当時セッションギタリストだったジミヘンというのは有名な話。
ジミも後にカバーをしている。



70年代のドンの曲で一番好きなのはこちらの曲。ファンキーなナンバーでカッコイイ。



ドンのアルバムは数多くないので比較的CDで入手しやすいし、手頃なベスト盤も出ている。
60年代のアトランティック時代なら2 in1 のこちらのアルバムが一番良いと思う。



70年代まで含めたオールタイムベストならこちらかな。
代表曲は網羅できている。