2016年1月21日木曜日

アルバム曲紹介その4 人間解放戦線舞儀

いよいよ来週27日はFREEFUNKアルバムの一般発売。
Amazonなどでの発送も始まると思う。
時間のかかったアルバムだけど、内容は自信もってお届けするものなので
少しでも多くの人に聞いてもらえたら嬉しいな。

おかげさまでラジオや雑誌等メディアの方にも少しずつだけど取り上げてもらえるようなので、
また個別にお知らせします!

さて、暫く時間があいたがアルバム収録曲紹介その4。

アルバムに先駆けて配信をしたり、2014年秋のツアーにあわせてライブ会場限定で作ったCDのタイトルにもなった曲、それが「人間解放戦線舞儀」。
曲の原型は2006年の頃にはデモで作ってあったのだけど、ちゃんと形にして演奏をするようになったのは多分3年ぐらい前から。
そういうわけで今回のアルバムの中では一番手慣れた曲だったので録音作業も早かった。
デモの時よりもリズムがぐいっと尖った感じに仕上がっていて、それは遊佐&ウラッチのリズムコンビネーションの賜物だと思う。
極力オーバーダブで音を詰め込むのを最小限にしたので、ライブ感が強い仕上がりだ。

歌詞は”直立猿人”とか”進化論”とか、自分が割とよく好んで読むような歴史・人類学の中に出てくる言葉を使っている。
人類は文明や経済という大きな檻の中に自らを閉じ込めている部分があると思うのだが、
失ってしまった野生や直感的なものを呼び起こす感覚、あるいはそういった儀式的な要素がファンクミュージックには強くあると思うのだ。

Pファンクとは盆踊りである、ということを以前に書いたけど、
広義に”ファンクとは盆踊りである”と言い換えても良いかもしれない。
そしてもう一つ別の言い方をするなら
ファンクとは呪文を唱えることである
というのもある。

ファンクの代表とも言えるJBやP.Funkなどの歌詞をみると、ワードが非常に少ない。
どちらかと言えばシンプルな同じ言葉の繰り返しが多いのが特徴だが、
それはメッセージ性が無いということではない。
確かに社会的な風刺や批評を言葉いっぱいに詰め込むメッセージソングのようなものとは違うが、
同じ言葉をひたすら繰り返す=呪文の効果でもって訴えてくるものなのだ。
この曲もそれほど言葉は多くなく、語感が気に入って作った”人間解放戦線”という言葉を繰り返し使うことで、
聴く人が自然と”解放”されていく、そんな呪文と儀式をイメージしている。

そういった儀礼的要素を踏まえ当初はリズムパターンそのままに「人間解放戦線ブギー」と表記していたが、
録音を完了させる頃に、当て字ではあるけど”ブギー”を”舞儀”としてみた。
舞(ダンス)の儀(作法、礼式)。

”人間解放戦線舞儀”が現在のFREEFUNKの代表的な1曲になるのは間違いないと思うし、
今後もうちょっと”舞儀”なる曲を作ってみようとも思っている。








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