2017年6月18日日曜日

Junie

6月の梅雨はちょっとばかり鬱陶しいけど、
JUNE=天才ミュージシャン、ジューニー(Junie)の生まれた月だ。

今年の初めに亡くなってしまったジューニーのウエストバウンド時代のアルバムを全てコンプリートした編集CD
「The Complete Westbound Recordings 1975-1976」がリリースされ、手元に届いた。

これまでウエストバウンド時代の作品はベスト的に編集されたCDが随分前に出ていたのみ。
ウエストバウンド時代には3枚のアルバムをリリースしていたのだが、それらとシングルのみの曲、ベスト発売時に収録された曲を含め、
全てが文字通りコンプリートされており、天才ジューニーの素晴らしい作品がこうして纏まったのは喜ばしい。
だが、ジューニーが亡くなるまでこうした動きがなかった事を考えると、複雑な気持ちにならざるを得ないが・・・。

もともとウエストバウンドとはオハイオ・プレイヤーズとして契約をしていたわけだが、オハイオ・プレイヤーズがマーキュリーに移籍するタイミングで、ジューニーは引き続きソロとして残り、3枚のアルバムをリリースしていた。今回のコンプリート盤のライナーによれば、4枚目の準備も入っていたそうだが、交通事故に巻き込まれジューニーは活動停止を余儀なくされ、
頓挫してしまったとのこと。どこかにその未発表曲など残ってないのかな?

今回ちゃんと3枚のアルバムを聴いてみて、正直これまでノーマークだった3枚目のアルバム「Suzie Super Groupie」が素晴らしい事に気がついた。
1枚、2枚目ももちろん素晴らしいけど、まだオハイオ・プレイヤーズ時代の雰囲気が残っているが、3枚目ではサウンドや楽曲のクオリティがぐっと上がっている。
めくるめく展開していく曲の構成や、不思議なメロディラインなど、のちにP-Funkに合流する時に全開となるジューニー・ワールドの下地がここで一気に透けてみえてくる。

考えてみれば1954年生まれのジューニーがこうしたソロを発表していたのは、21、2歳という若さ。
のちのFunkadelicの諸作品でもまだ24、5歳なわけで、すごい事だ。

個人的な思いはジューニーが亡くなった時にも書いたが、
一度でいいから会ってみたかった。そして色々聞いてみたかったよ。

現在、このコンプリートワークと、輸入盤で出ている「Bread Alone + Junie5」の2in1 CDを買えば、ジューニーのソロアルバム5枚分が揃うことになる。
あとは1984年に出た「Evacuate Your Seats」と、2004年に出た「When The City」でソロはコンプリート。
もしかしたら「Evacuate Your Seats」は未CD化なので入手難しいかもしれないけど。。。
まあ、オハイオ・プレイヤーズ〜ファンカデリックという黄金のファンク王朝を渡り歩いた時代のジューニーのソロをまずはしっかり聴いとけば間違いないでしょ!

Complete West Bound Recordingsはこちら。
ライナーも英文だけど詳しくて面白い。


ファンカデリックを離れて作った2枚のソロアルバムの2in1 CD。
P-Funkワールド全開だが、ちゃんとジューニーのテイストが出ていて素晴らしい。
個人的には「Bread Alone」タイトル曲が大好き。






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