2017年9月30日土曜日

RH Factor Live

Blue Note Tokyoで久々にRH Factorのライブを観て来た。前回は結構前だったが、いつだろう。
前回も素晴らしかったしロイはかっこよかったのだが、
今回はさらに素晴らしかった。
強力なこのバンドならではの一体感もありつつも、
各メンバーをフィーチャーしつつ、という内容で素晴らしかった。

注目していたのはキーボードのボビー・スパークス。
前回同じくBlue NoteでSnarky Puppyの一員として参加し、それも素晴らしいライブだった。
現在のJazz〜Funk・R&B界隈で、一番のキーボード奏者だと思う。
演奏はもちろん、音色選びがとにかく素晴らしい。
シンセでボタン1つでどんな音色でも出せる現代にあっては、その音色のチョイスが重要だ。
今回もボビーはシンセではなく(ヤマハのMOTIFはサブとしてセットされていたが全く弾いていなかった)、
ハモンドオルガン、クラヴィネット、ローズのエレピ、そしてミニモーグシンセと、本物の楽器を用意して演奏していた。

鍵盤はボビー含めて3人という分厚い編成で、そのうち一人が女性のルネー・ヌーフヴィルで、彼女は元Zhane。
現在でも「Hey Mr. DJ」はクラブやラジオでかかりまくる名曲だが、そのZhaneだ。
後半は彼女のボーカルをフィーチャーした曲が続き、これも素晴らしかった。
ハードエッジなJazz〜Funk路線だけじゃないのがこのバンドのすごい点だと思った。

一方で途中、Parliamentの「Give Up The Funk」のカバーも差し込んだり。
そうそう、P-Funkといえばロイ自身も歌ってのFankadelic「I'll Stay」の演奏もあった。
これは以前のアルバムに収録されていて、D'Angeloをフィーチャーしていて、素晴らしかったけれど、
昨夜の演奏も非常に素晴らしくてハイライトの一つだったと言える。
そんなわけで会場にどれぐらい居たかは不明だけど、Funkateerも大満足な内容だった。

目立ったソロコーナーはあまり無かったが、ベースがレジー・ワシントンというのもこのバンドの注目ポイントだ。
レジーといえば80年代からSteve Coleman & Five ElementsやOliver Lake、Jean-Paul Bourellyなど、
当時の先端をいくジャズアーティストを支えて来たプレイヤーだ。
今もこうしてRH Factorで先鋭的な音楽を演奏し、その影響は近年の新しいジャズに受け継がれていく、という
音楽の厚みと流れを思わず感じてしまった。

RH Factor名義ではアルバムは随分出していないと思うので、ぜひ新作を期待したい。
新しいジャズの流れの象徴的なアルバムになるんじゃないだろうか?

↓比較的最近のライブ映像。








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