2017年12月9日土曜日

ON AIR!

初期ストーンズのBBC出演時の音源を集めた「ON AIR」。
実に素晴らしい!
ビートルズやツェッペリンは既にBBC音源がリリースされているから、『ついに最後の大物登場!』って感じだろうか。
ジャケットには堂々のベロマーク。
ABCKO時代の権利関係とか複雑な事情を乗り越えてリリースになったんだろうと思う。

初期のストーンズの魅力は、自分にとってはやはりブライアン・ジョーンズ。
初期ストーンズの原動力、ブルースへの憧れを一番ストレートにカッコよく体現してるのがブライアンだったと思う。
ミックはシンガーだからバンドの顔なんだが、なんていうかゴレンジャーの青レンジャーがキースじゃなくてブライアン、っていうイメージ。
伝わるかなコレ?
でも、キースはなんだか影が薄い、って言ったら言い過ぎか。
バンドがまだ方向性定まってなくて、色々試したりしてる感じも伝わってくる。

まだ14か15歳のころに聴いたストーンズのファーストアルバム(いちおう英国盤のほう)は衝撃的だった。
全篇にわたりブルースとR&Bのカバーで、初々しくて勢いがあって。
でもどこか必死に「成り切ろう」としてる気持ちも伝わってくる。
演奏のクオリティとか録音の音質とか・・・
「これなら自分たちもできる!」って思わせてくれたのだ。
本当に、毎日のように全曲レコードかけながらギターの演奏コピーをしたものだ。

やがて高校生になると、ストーンズの海賊盤なんかも出回ってることを知り、入手したレコードやCD、カセットテープには
今回公式リリースとなったラジオ音源も含まれてた。
アルバムには収録されていないカバー曲も多数あったりして、まだ知らないストーンズの演奏があるんだなと感動した。

その感動が、じわりと蘇ってくるようなこの「ON AIR」を聴くと蘇ってくる。
ブルースやR&Bを好きにさせてくれたのは、間違いなくストーンズだなあ、と改めて認識。






0 件のコメント:

コメントを投稿