2018年2月5日月曜日

FF22

FREEFUNK 1stライブから数えて22年ということで、ほんの少しばかり昔話を。
FREEFUNKを作る、ちょっと前のこと・・・1994年とか、95年あたりか。

大学生の時からやってたバンドが解散となり、本気のファンクバンドをやりたくて仲間を探し続けていたその頃。
バンドはまずリズム隊を固めなきゃ、という事でベースとドラムが揃ってるバンドに弾きに行ったり、セッションをやりまくってた。

ある時、なんだかお金持ちの御子息のドラマーと一緒にバンドをやってるというギタリストと連れの女性サックスと知り合い、
ベース抜きで4人でセッションをした。
なんとドラムの彼の井の頭沿線の豪邸内にスタジオがあり、機材完備・完全防音のスタジオだった。
玄関で靴脱いで、スリッパに履き替えてスタジオにお邪魔するような感じで。
しかしセッションの結果は散々で、ベースがいない事というより、お金持ちご子息のドラムプレイの酷さにがっくり来て途中でイヤになっちゃった・・・。
でも、飲みに行けばなんかうまく行くとでもお互いに思ってたのか、セッション終わった後に一緒に飲んだ気がする。
その時点で、全くバンドに発展する気がしなかったよ。

別のある時、キーボードもリズム隊もしっかり揃ってる連中のセッションに参加をした。バンドの形態としては割と良さげだった。
セッションという事でこれまたスライやらJBの曲をやったが、どうも今いちハマらなくて、
飽きちゃったのか、キーボードの人は俺に「じゃあ、ミニー・リパートンのLovin' You歌ってみて」となり、
無理矢理うたったけど、歌えるわけないよね(笑)。なんとかやったけどさ。
そんなバンドをやりたいわけじゃなかった。俺は俺の歌いたいやり方でバンドをやりたいと思いながら歌ってた・・・。
その時点で、全くバンドに発展する気がしなかったよ。

当時はまだインターネットなんてものは無く、バンドメンバーを探すイコール雑誌掲載(PlayerとかJazz Lifeとか)か、楽器屋やレコード屋の張り紙。
まだ大学生の駆け出しのころ、友人とバンドを組んで探したベースプレイヤーはファンクかなり聴きこんでるらしく、Funkadelicの「Loose Booty」なんかを得意としてた。
駆け出しの時のメン募セッションでは散々で、君らと一緒にやる気はないと断られたそのベースプレイヤー。
まさか数年後のこちらのメン募セッションにも連絡くれて、おなじようにセッションしたが、久々に演奏してみたら全く良くなく、
今度はこちらがお断りだった。つまり、数年間の間に彼は進歩も上達もしてなかったという・・・
その時点で、全くバンドに発展する気がしなかったよ。

毎回セッションをやるたびガッカリして家でしょげていた。
ある時なんだか陽気なギタリスト(W君と呼ぼう)とメンバー募集で知り合い、電話で話したら面白そうだったので一度音合わせしようという事になった。
W君はファンクが好きだというので会ってみたのだが、よくよく話を聞けば好きなのはレッチリぐらいで、あとはソウルもファンクもほとんど知らなかったが・・・。
その彼がセッションに連れて来てくれたのがスエフジ君だった。
どういう繋がりだったか忘れてしまったが、何かのセッションで一緒になったらしい。
とにかく音を出そう!という事で、ベース抜きで3人で渋谷のPentaスタジオに入ったのだが、
自分はスエちゃんのドラムとものすごく気持ちも音もあってしまい、W君そっちのけで二人で目くばせしたり合図しながら演奏は続いていった。
演奏したい音楽や心地いいグルーヴが一致する人とようやく会えた、そんな瞬間だった。

W君もその雰囲気を察したらしく、スタジオが終わった後に「俺はいいから、あとは二人でやりなよー」って感じになったのだ。
スエフジ君とよくよく話せば、住んでいる場所も近くクルマで渋谷に来たというので、
彼の車に乗せてもらい送っていってもらったが、話足りないのでファミレスでお茶でもしよう、となったのだった。
そしてたくさん音楽の話、やりたい音楽や好きな音楽の話をした。
その時点で、これはバンドに発展するぞって確信をもつことができたよ。

今度はスエちゃんともう一度スタジオでベース入れてやってみよう!という話になり、スエちゃんが連れてきてくれたのがゴンゾー、
ゴンちゃんだった。彼らは別のバンドで一緒に加入したばかりだったらしい。
そんなわけで3人で音を合わせたんだけど、ゴンちゃんはそんなに詳しくファンクを聴きこんでるわけじゃなかったが、
ハートで音楽を奏でてるさまがひしひしと伝わってくる熱い人で、これまた最高だった。
ついにリズム隊が揃ったから、動き出せる!という思えた。
ようやく形がみえてきた1995年の春あたりのことかな。

なんだって人との出会いだ。
あの時ゴンちゃんやスエちゃんと会ってなきゃ今はないし、そのスエちゃんを紹介してくれたW君がいなきゃ、今はなかったんだと思う。
たくさんのよき仲間、プレイヤーとの出会いは自分にとって財産だと思う。


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